パチモノその2


傭兵ダブルディーラー(パチ)






パッケ
前回の縮小ビルドロンと同様に裏が黄色い紙が台紙の
ブリスター仕様で封入されています。
サイズは等倍らしく、見た目は本物を実に良く再現してあります。
でも、サイバトロンエンブレムをこんなところに
デカデカと貼るなんてセンスないなぁ(笑)
2体のパワーマスターの他にシールが付属しているはずなんですが、
すでに貼り付けられているのでシールの台紙はありませんでした。
シールがまた適当に貼ってあるので気になる人はいちいち
貼りなおす必要アリ。管理人も何箇所か貼りなおしました。
ちうか、そんな手間をわざわざかけるなよな。かえって面倒になるよ






ビークルモード
ビークルモードはミサイルトレーラーになります。
今のご時勢では余計に物騒な感じがしますね。
日本では「超神マスターフォース」の時代の製品なので
パワーマスターと呼ばれる小型のロボットが付属します。
ダブルディーラー(日本名ではダブルクラウダー。商品仕様が若干異なる)は
特殊なパワーマスターで2体のパワーマスターが付属し、ロボットモードは
サイバトロン・デストロン両軍の姿を持っています。
この2体のパワーマスターはそれぞれサイバトロンサイドのパワーマスターは
ミサイルの付け根部分に、デストロンサイドのパワーマスターは
ビークルモードの中心部分に収納されています。
しかし、デストロンサイドのパワーマスターはパチモノであるがゆえに、
造りが歪んでいるせいか、しっかりと収納することができません。
さらに本体の方も、ビークルモードのコクピット部のキャノピーの色が
オリジナルと違っていたり、全体的にヒケが多いのも不満点です。
ヘッドライトのように黄色く塗られていた部分なんか最悪で、ホントに
これが売り物かよ! って怒りたくなるくらいのクオリティですよ。
ちなみにオリジナルにはヘッドライトと見せたがる塗装はありません。
歪んでるところもあるんだけど、全体的にフォルムは良く再現してあると思います






ツッコミポイント1
まぁ、余剰パーツを出さないようにする努力は素晴らしいものであると
思うんですが、これはちょっと可哀想な気がする(笑)
ミサイルを発射するコクピットに見えなくもないけれど、
サイバトロンサイドのパワーマスターを収納している場所は、
実は本体とはつながっていません。巨大ミサイルの後ろにあるジョイントで
接続されています。だから、迂闊にミサイルを発射したらこのパワーマスターも
発射の勢いで吹っ飛ばされるでしょう。もうちっと扱いよくしないとね……






パワーマスター:ノック&スカー
左の人型パワーマスターがサイバトロンサイドであるノック、
コウモリの姿をしているパワーマスターがデストロンサイドのスカーです。
先ほども書きましたが、ダブルディーラー(ダブルクラウダー)は特殊なパワーマスターです。
ダブルディーラー(海外版)の役職は傭兵となっており、より高い報酬を提示した
軍勢に味方するという設定なので双方の姿を持っているのです。
海賊版パワーマスターはオリジナルと成型色がまるで違います。
オリジナルはノックの両手両足の成型色が赤で、スカーは胴体の色が黄色になっています。
ノックの関節が緩かったり、スカーの造型がやや歪んでいる以外は
基本的にオリジナルに非常に近いと思います






ノック:アイアコーンモード
まずはサイバトロンサイドのノックからご紹介。
ノックの両足を胴体に沿うように曲げることで本体のトランスフォーマーと
合体するための形態・アイアコーンへとトランスフォームします。
そして、これをダブルディーラーのボディの中心部にセットすると……







ロボットモード・サイバトロンサイド
二つのロボットモードを持つダブルディーラーのサイバトロンモードです。
クリックなどがちゃんと入っているのでパチモノながら実に良く再現していますね。
懐かしい昭和TF特有の素立ちなフォルムですが、実に均整がとれていて素晴らしいです。
これは素直にカッコイイと呼べます。ただ、横から見るとちょっと薄く感じられるかも。
今回はおそらく本邦初公開のダブルディーラーのリアビューの画像を載せています。
デストロンモードに使用する翼が見えますが、違和感を感じさせないでキッチリ
まとめているところが、タカラさんの技術の妙ですね。
ただ、胸部分の青いところに問題がありまして、実は固定用のジョイントがなくて、
ほとんど添えてあるようなものなんですよ。だから、動かしてるとポロポロよく落ちる(泣)
さらに足のジョイントにも大きな問題点がありました。
カッコいいんだけど、やはりパチモノ。様々なところでパチモノ特有の弊害が出ています






武器はこれだけ?
かなり複雑な変形機構を持っているので
武器を収納する部分がないのはやむなしかと。
武器はミサイル部分を半分に分割したものを使用した銃のようなものです。
仕方がないのは重々承知の上なんだけどやっぱり何か物足りない






アップ
まさか頭部がビークルモードではミサイルを支える部分だったとは……。
そのせいでちょっとばかり頭でっかちになっていますが、
顔はかなりの男前。しっかりサイバトロンしてます






ツッコミポイント2
今回入手したダブルディーラー(パチ)の厄介な問題点の一つです。
○で囲ってある部分には両足を固定するジョイントを受ける穴があるんですが、
その形がヤバイくらいにイビツだったのでいちいち変形させていると
ジョイント部分がとんでもなくタイトになり、破損の恐れが出てきました。
そこで、ジョイント用の穴をニッパーで干渉部分を切除し、空間を広めにとりました。
やはりパチモノは一部遊びやすいように少し加工する必要があるようです






スカー:アイアコーンモード
お次はデストロンサイドのスカーのご紹介です。
変形はノックよりもずっと単純で、翼を折りたたむだけ。
パチモノがしっかりジョイントされないのが、
スカーの足な長すぎるせいなんですね。
でも足を縮められるほどの技術は持ってない(泣)
気を取り直しまして、これをダブルディーラーに合体させると……






ロボットモード・デストロンサイド
二つのロボットモードを持つダブルディーラーのデストロンモードです。
本当にダブルディーラーに注がれた技術が素晴らしいものか実感させられますね。
サイバトロンモードと打って変わって実に凶悪になっています。
実際の変形方法は、ロボットモードをビークルモードにいったん戻して
ひっくり返して展開していくものになっています。
ひっくり返しただけでこれほど劇的に変貌するとはね。ブラボー!!
鷹と言っていますが、絶対鷹には見えないけど(笑)
ですが、それこそこのデストロンモードの素晴らしいところなんですよ。
青白い顔や、太り気味の胴体が逆に恐怖を引き立てる怪物のように見えるのが素晴らしい。
鷹というよりはFFシリーズに登場する“ズー”という鳥の化け物に良く似ていますね。
デストロンのTFか、悪い宇宙人を背中に乗せてやりたい感じがします






アップ
嗚呼、青白い怪物のような顔が素敵。
ベロのように見えるのは下顎の部分です。
パチモノでは額にサイバトロン・エンブレムのシールが貼ってあったので
剥がしておきました。さらに、下顎の部分の取り付けがえらく適当だったために
プラプラの状態でした。この写真はちゃんと付け直してあります。
嘴にはギザギザ状の歯のようなディティールがあります。
非常に脆いのでデストロンモードにするときは注意です






ツッコミポイント3
画像は右足部分です。妙にプラプラするなぁとか思ってたら
足の付け根部分にヒビが入っていたのです。
始末の悪いことにそのヒビに妙な物を挟んであったので気が付きませんでした。
腿部分のクリックがある程度しっかりしていたので
自立にはそれほど影響はありませんでしたが、いくらなんでも手抜きすぎだろ










◆追記◆
ダブルディーラーか、ダブルクラウダーか。
基本的にはどっちも変わらんのですが、メッキ部分があったり、
カラーリングの面でも日本版のダブルクラウダーの方が好きです。
けれども、双方とも非常に希少価値が高くて未開封の品はもう全滅だろうし、
中古品でも非常に高値で取引されています。
頼むから復刻してくれよタカラさん。
ヤフオクでたまに見つけることはあったんですが、
いつの間にか落札されていて、その都度手に入れる機会を失っていました。
2005年度中は無理かと思っていた矢先、2005年が終わる3日ほど前に
入手することに成功しましたよ。大晦日ドラえもんを見ながら弄ってましたよ(笑)
感想としてはマクロ的な視点で見れば実に良くできていますが、
ミクロ的な視点から見れば問題が噴出するというパチモノの宿命と言うか弱点と言うか……。
それが残念だ。やはり本家が復刻してくれないとね。
評価は★★★☆☆ですよ。
関節とかにちゃんとクリックが仕込んであったのは好印象です。
パチモンだけど、2000円という安値で古き良き昭和TFで遊べるのはうれしいですよ











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